ベリーダンス(Belly Dance)は、「腹部の踊り」という意味で、1893年のアメリカ・シカゴ万博で命名されました。欧米では、「オリエンタルダンス」とも呼ばれています。 正式にはアラビア語で「ラクサ・シャルイ(Raqs Sharqi、東方の踊り)」といいます。
ベリーダンスの発祥は、古代エジプト時代、子孫繁栄と豊穣を祈って踊り始めたのが起源といわれています。その後宮廷舞踊として、オスマン帝国時代に踊り子たちがハーレムで王様を魅了するために「究極の女性美」を追求した結果、女性特有のエキゾチックでセクシーな動きのある現在のスタイルへと発展しました。
1983年にシカゴで行われたワールドフェアでエジプト人がベリーダンスを披露し、アメリカ国内で絶賛されブームとなりました。現在はイスラム圏内のみならず、欧米を中心に世界各地でベリーダンスのスクールが設立され、日本でも人気急上昇中のダンスです。
ベリーダンスの最大の特徴は、他のさまざまなジャンルにはない、女性ならではの官能的なダンススタイルといってよいでしょう。全身を使った適度な有酸素運動により、内臓脂肪を燃焼し、新陳代謝がよくなり、胴体や内側の筋肉(インナーマッスルといいます)を引き締めます。
普段使わない筋肉と動作で楽しみながら体をほぐし、美しい立ち姿を身につけることができます。
エキゾチックな音楽に合わせて楽しんで踊ることで、精神的にも素晴らしい効果をもたらします。
ぜひ、ベリーダンスで美しく健康的で輝いた毎日を送ってください。
ベリーダンスは現在、次の5つのスタイルに大別されます。
エジプト発祥で、生演奏のソロで踊る事が多く、アサヤ(ステッキ)を使った戦いの踊りもあります。
トルコ発祥で、こちらもソロが基本となりますが、動きや曲調はジプシーダンスの影響も受けているといわれています。シミタ−(剣)などを使った踊りもあります。
オスマン帝国衰退後、インドから各地へ流れたジプシーのダンススタイルと言われています。日常の生活の動き、生き抜く女性のたくましさ情熱を訴えるようなものも多くあります。
アメリカ西海岸発祥で、他のオリエンタルダンスや民族舞踊をベースに進化した、グループでの即興。
ゆっくりとボディーワ−クをみせたり、裾の広がるスカート、タ−バン、ヘナでのボディペイントなど独特の装飾が特徴的です。
アメリカで生まれた比較的新しいスタイルです。トライバルから更にヒップホップ、ジャズなど他ジャンルのダンスを融合し新しい形で自由に踊られています。
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